ロードバイクを車載するベストな方法を考える

CYCLE-CEARCH 代表の京(きょう)です。

今回はサイクリストの車の選びについて経験に基づいた個人的な見解を交えながら考えてみたいと思います。一応言っておきますが、これは自動車メーカーの広告ではございません(笑)。

私の自動車の運転経歴は?

S社総監督カリスマエンジニア

S社のカリスマカーエンジニアいわく「車を100万キロ乗れば自動車はこうあるべきとの判断するための材料のひとつになる」と公言しています。

そんな私の自動車の運転経歴ですが、これまで仕事の移動とレジャーの移動と合わせると、おそらく生涯走行距離は100万キロを超えており、S社のカリスマカーエンジニアの言葉を信じるのであれば一応プロフェッショナルにはなるのではないかと。

もちろん、本物のプロのレーシングドライバーからすればまだまだ運転技術などは未熟かとは思いますが、今回は私自身の100万キロ以上を走っているトランスポーターとしての経験上の話として、少しでも参考になるお話しができれば幸いです。

現在所有している自転車&自動車は?

現在所有のマイカー3台

現在所有する自転車は、ロードバイク(本人用)を2台とミニベロを1台(家族用)です。

続いて現在所有する自動車は、ミニバン・セダン・軽自動車の計3台で、過去にはワンボックス、ツーリングワゴン、SUVも所有していたことがあります。

色々な車を乗ったことがある方なら解っていただけるかと思いますが、自動車には必ずそれぞれの一長一短がありますし、特に短所の部分を感じることは多いと思います。

例えば、大きい車で駐車場に入った場合は「小さい軽自動車のほうが駐車しやすいなぁ…」とか、軽自動車でお洒落なスポットに行った場合は「こんな素敵な場所に合うオシャレなセダンが良いなぁ…」などと思うことがありますよね?

ただ今回はあくまでもサイクリスト視点からの一長一短を考えると、今までに当方が所有した車種で比較すれば、結論は「ミニバン」が最強なのではないかと考えています。

※一応誤解がない様に補足しますが、ワンボックスではなくミニバンです。

サイクリストはミニバンが良い4つの理由

100万キロ以上走り、かつ色々な車種も試した私が「なぜミニバンをおすすめするのか?」という理由を4つご紹介したいと思います。

ちょうどいいサイズ感は最も重要

代表的なミニバン

サイクリストにとってのバイク(ロードバイク等)というのは、いわば人馬一体と言うくらい限りなく体の一部に近く、限りなくパーソナルな乗り物と言って良いでしょう。

むしろ、とことん自分仕様にしなければ、走りに大きな差が出るのは明確です。

とはいえ私の経験からすればバイクを車載する自動車に関しては、当然ですが自分仕様にしても特にメリットはないと判断できます。

もちろんレーサーであれば話は別ですが、自分仕様とかそんなことよりも他の家族にも乗りやすく、複数のサイクリスト仲間とも一緒に移動できるミニバンのサイズ感は本当に「ちょうどいい」と言う言葉がぴったりです。

車内積載はベターではなくマスト

サイクリストの方なら解っていただけると思いますが、ロードバイクを追求していくと、おのずと高級バイクになってしまいますが(笑)、やはり高級バイクにはハイテク素材(カーボン、チタン合金、マグネシウム合金など)を使用しているものがほとんどで、多くのパーツがデリケートであるため車内積載が「ベター」ではなく「マスト」だと言えるでしょう。

やはり車内積載がマストとなると、当然ですが車種は背が高いワンボックスかミニバンを選ぶしかなくなりますが、ミニバンと比べるとワンボックスの走行性能はお世辞でも快適とは言えません。

仮に、さらに自動車の走行性能を追求してセダン、ツーリングワゴンを選んだ場合の車載方法として考えられるのは、おそらくルーフやハッチになるでしょう。

最近のルーフやハッチは利便性は良いものが多いので悩ましいところですが、やはり気候変動による傷みや変形が懸念されるので車内積載がマストですし、やはり総合的に考えればミニバン一択かと。

プライバシーが保てるか否かは意外と重要

2列目シートでプライバシーを確保できる。

一人で移動して一人でライドする場合であれば特に気にしなくて良い理由ですが、仮に複数だった場合は着替えスペースや、休憩や仮眠を取るのにミニバンは最適で、写真のように車内スペースを2つに分けるようにすれば友達2人であったとしても便利に使えます。

屋根になるリアハッチはマスト

サイクリストがバイクを積載する車として、セダンのようなリアハッチが無い自動車という選択肢は正直考えられません。

なぜなら、猛暑や雨の日はリアハッチを開けておくことによって、応急的に日避けや雨除けにも使えるので本当に便利です。

しかもミニバンのリアハッチは、長さ(奥行き)もあるのでバイクがすっぽり入りますし、高さは180cmを超えるので、男性一人が大きく屈むことなく入れるので、これまた「ちょうどいい」サイズなんです。

さらに室内長、室内幅、室内高が十分あるので、写真のようにバイクの前輪を外して車載すると2台搭載しても十分に余裕があります。

ミニバンで車内キャリアを使えば、安全に人とバイクを運べるというのは最も良い点なのではないかと思います。

サイクリストがワンボックスは選ばないほうが良い理由

ワンボックス

もしかしたらここまで見た方の中には、「ワンボックスでも良いのでは?」という声が聞こえそうだったので、一応この点について少し説明しておきます。

現在のワンボックスは、基本的に業務用が主流なのではっきり言ってコストパフォーマンスが良くないのはかなりのマイナスポイントです。

私自身も以前はワンボックスを架装しましたが、車両本体と架装費あわせて約450万円ほど掛かりましたし、車検も毎年で面倒というのが正直な感想です。

もちろん業務用なので車体は丈夫というのはメリットかもしれませんが、ロードバイクなどをメインで積載することを考えると、どうしても積載物重量が軽すぎて結果的にオーバースペックで運転性能も良くなりません。

しかもコストが高い割に、人や車載物の安全性は正直なところ不透明というのが正直なところです。

ミニバンを選ぶ重要なポイント

ここまでで、ワンボックスではなくミニバンが良いことが解っていただけていれば幸いですが、さらにミニバンを選ぶポイントがあるので詳しく解説していきたいと思います。

駐車場に止めやすい5ナンバーがおすすめ

1台搭載の場合2列目シートの間にバイクが通る場合は4人まで乗車に余裕をもてる。

サイクリストがライドするためのバイクを積載して移動する途中、お店などに立ち寄ったりすることは多々あるかと思います。

そう考えると駐車場に止めやすいというポイントは重要で、理想的な車のサイズは5ナンバーサイズのミニバンが圧倒的に取り回しが良いと言えます。

2列目シートは独立タイプがおすすめ

ロードバイクを2台搭載しても3人目が後部座席に乗車出来7人乗りタイプミニバンがお勧め。

2列目シートは独立した座席になる2席タイプ、分割フラットタイプを選ぶのが良いと思います。 (メーカーによりますが、ミニバン7人乗りタイプになります。)

上の写真を見ていただきたいのですが、座席が独立していれば乗車人数や自転車の積載数などのアレンジがしやすいことが最大のメリットです。

3列目シートに改造せずにハンガーなどが付けれるかは重要

3列目アシストにハンガーバーを使いヘルメット、ウェアーを掛けた場合はこんな感じです。

サイクリストのミニバン活用方法として、3列目シートの上部にはハンガーバーを付けることでジャージ、ビブショーツ、ヘルメットを写真のように吊るすことができます。

たいていのミニバンなら大丈夫かと思いますが、改造などをしなければハンガーを付けれない場合もありますので、購入する前にチェックしておきましょう。

汗で濡れたジャージなどをシートに置くのも嫌ですし、私的にはハンガーがあるかないかでは、利便性は天と地の差があると言ってもいいかもしれません。

ハンガーなどがあれば心配ないかもしれませんが、可能な限り防水座席シートカバーを使いましょう!汗や汚れは座席シート内部に浸透します。 座席シートを分解した事がありますが、浸透した液体は2度と取れません(泣)

バイク車載バーが取り付けやすいか?

純正メーカー採用されたミノウラ3台車載バーの場合

安全対策のために車内用バイク車載バー置きましょう!車載バーにバイクを固定するだけでも十分に安全は確保できます。

これもハンガーと同様でほとんどの場合は問題ないかと思いますが、場合によっては取り付けたい場所にうまく取り付けができない場合がありますので事前にチェックしておくのが良いですね!

2台のロードバイクを搭載した場合

まとめ

今回はバイクというよりも少し視点を変えて車にスポットを当てた記事でしたが、いかがでしたでしょうか?

おそらく記事内容に関しては異論反論があると思いますが、ご参考までにという事でご理解いただければ幸いです。

実は最近ではありますが、私の地元の秋田県で車を走っていると、サイクリストを見かけることが多くなっています。

やはりそれで問題になるのは、車のドライバーとロードバイクのサイクリストがお互いに「運転の邪魔だ!」と敵視することでしょう。

私自身は自動車と自転車をどちらも乗るのでお互いの気持ちが解るのですが、私のような人は少数派だと思いますし、ドライバーにも様々な方がいるので一概にこれだと言う打開策は無いのが悲しいのですが、できる限りお互いに理解しあえるような社会づくりに貢献できるような活動ができれば良いと考えています。

自動車・自転車の歴史はおよそ100年で、それと同じくらいの年月を掛けて道路を増やし現在に至っていることを考えれば、交通インフラに不備があるのは当然ですし、現在の交通インフラは自動車がメインで考えられているものがほとんどです。

欲を言えば自転車専用道路があれば良いのですが、現状を考えるとそうもいかないので、どうしても自動車と自転車の共存に問題が発生してしまいます。

だからこそ自転車を乗る場所を選ぶ事は重要なのではないでしょうか?

特にロードバイクなら尚更で、環境の良いコースで走る為に車で移動することも十分に価値があることだと思います。

家族や友達と一緒に自動車に乗って遠出して、環境が良い山や地方の田舎道をロードバイク、ミニベロで走るのは最高ですよ。

以前に私のおすすめのコースの記事がありますのでぜひご参考にしてみてはどうでしょうか?以下。

当方の秋田県エリアは自転車を走るための道路環境は非常に恵まれていますが、冬になると雪が多いため、およそ5ヵ月くらいは乗れなくなってしまいます(泣)

なので今年の冬季間は、ミニバンにバイクを車載して暖かい場所でのバイクライドを楽しみたいと考えております。

今回の記事のように車載に便利なミニバンさえあれば、たとえ雪の多い東北に住んでいても、暖かい地域に移動してバイクライド出来るということを考えると、今から楽しみでしょうがないですね。

今後は近隣ライドだけではなく、皆さまのお役に立てるようなドライブ&ライドで遠征先の記事を書けるように頑張っていきますので、今後ともCYCLE-SEARCHをフォローしていただけると幸いです。

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